Fretless - The Wrath of Riffson

アドベンチャーインディーRPGシングルプレイヤー
Steamレビュー
98%
圧倒的に好評 · 1k件
Metacritic
--
プレイ時間
...
現在価格
¥1,700
定価
過去最安値
¥1,360
20% OFF
Steamレビュー
全期間
98%
圧倒的に好評
1,297件
直近30日
94%
|
プレイ時間 9時間
おすすめ
動画版レビュー↓https://www.youtube.com/watch?v=UiBgzzFlChw
Flydigi Direwolf 2コントローラーを使用。
あらすじとゲーム概要
◆ 伝説的な楽器の数々を手に、力強いリフを刻んで攻撃する、前代未聞のターンベースRPG。
プレイヤーは心優しいミュージシャンの「Rob」を操作して、音楽を台無しにしようとしている悪党どもと諸悪の根源である「Rick Riffson」を倒し、微妙に気持ち悪くチューニングのズレた世界にハーモニー(調和)をもたらすことが目的となる。
Super Metal Records(SMR)のボスである「Rick Riffson」は、近日開催される「Battle of the Bands」コンテストを利用し、最高のミュージシャンたちを集め、魂を縛る最悪の契約を強要し、世界に存在するあらゆる音、コード、楽曲を支配しようと目論んでいる。
そんな中、それを知った主人公である「Rob」は、ロックが大好きで愉快な仲間達と共に、「Riffson」の手下や危険な楽器モンスターを倒しながら、コンテストの会場を目指し、「Riffson」の邪悪な計画の阻止を試みる。
物語は基本的にコメディよりのユーモラスな展開やキャラクター、ネタが豊富なセリフ回しで展開されていく。
その他にも地名や人名など、様々なモノに音楽に関連した名称やオマージュが登場するため、そっち方面が好きな方はより楽しめるはずだ。
特にロックとメタル関連の名称や、特定のバンド、有名な人物のオマージュが多く登場する。
ちなみに、残念ながら本レビュー投稿時点では日本語化されていないものの、物語自体がコメディ系なので、ゲームのプレイのみを楽しむという事であれば特に問題無くゲームの攻略を進めることができるだろう。
詳しくは別の項目で解説するが、戦闘やゲームのシステムをシンプルに説明するならば、様々なジャンルの音楽にちなんだ技/カードを“デッキ”に入れて戦う、いわゆるデッキ構築型ターン制RPG作品となっている。
ちなみに本作ではカードを「Riff(リフ)」、デッキは「Riff Book」と呼ばれている。
このように、音楽の要素を取り入れているが、リズム系作品というよりは、ゲーム内でも使われているが、攻撃や防御時の“ギミック”としてはQTEを利用した戦闘がメインとなる。
主人公の強化等も楽器に関連した要素を取り入れており、全体的な雰囲気の魅せ方が非常に上手い作品だ。
装備とデッキ構築
◆ 本作では「Acoustic(アコースティックギター)」「Bass(ベース)」「Synthesizer(シンセサイザー)」「Eight String(8弦エレキギター)」の4つの楽器を使用可能で、それぞれで特殊能力、後述する必殺技、使用可能なカードが異なる。
本作におけるいわゆる“武器”なのだが、デッキの方向性を決めるものでもある。
デッキに組み込めるカードは、探索を通して発見できる石像に触れる事で新たなモノが入手できる。
これらの像は基本的に隠されていたり、何らかのパズルを解く、強力な敵を倒したりする事で触れられるようになっている。
楽器の説明に戻るが、各楽器の特徴を解説すると、このようになっている:
「Acoustic」:初期から所持している楽器で、比較的癖の少ないカードが多く、特殊能力は「6回目の攻撃がかならずダメージ2倍になる」であるため、序盤から終盤まで安定した強さとなっている。
初期に所持しているカードは通常のダメージを単体や敵全体に与えるモノになっているが、比較的序盤にシールドを発生させるカードを入手できるため、バランスの取れたデッキ構築が可能になる。
ゲーム後半では自身にバフを付与したり、敵にデバフを付与するカードも入手可能であるが、そちらが専門である「Synthesizer」ほど強力なモノは少ない。
ちなみに、本作におけるバフ/デバフは「FX」という名称になっており、「フィルター」「ゲイン」「ノイズ」等といった音楽に関連したモノとなっている点がなかなか面白い。
「Bass」:「Slap」という数字が表示される特殊なゲージを持っており、敵を攻撃する、カードの効果などでこれが上下し、その数字と同等分のダメージをカードのダメージに追加する能力を持っている。
そのため、上手くこれを上昇させる事で、弱いカードでも大ダメージを敵に与えることができる。
ただし、数字が10を超えたターンの最後にリセットされる仕様となっているので、注意が必要だ。
この「Slap」を上手くコントロールするカードを利用したデッキ作りが特徴となっているが、その他にも、敵に付与されているシールドを無視して攻撃できたり、敵のシールドを奪って自分のモノにする事も出来るため、ボスやザコ敵によってデッキ構築を変更して遊ぶ事も出来る面白い楽器だ。
「Synthesizer」:「FX」を付与する度に「Frequency」という特殊なカウンターの数字が上昇し、一定の数字になると、後述する「MOD」という装備品に対応した能力が発動する。
「FX」付与を中心とした戦闘を行う事となるため、全楽器中でも、特に特殊な部類のカードの多い楽器となっており、玄人向けとなっている。
直接的にダメージを与えるカードももちろんあるし、プレイヤーのデッキ構築次第ではあるが、どちらかと言えば「ディレイ」という「FX」によるデバフで敵にダメージを与える事がメインとなる。
敵には最大で3つのFX,バフ/デバフを付与でき、それ以上付与を行うと、古い順に無効化されていくのだが、「ディレイ」は無効化された際にダメージを与えるというデバフだ。
この特徴の影響もあり、この楽器を使用すると、やや戦闘が長引いてしまう事が玉に瑕だ。
「Eight String」:ターンの開始時に「Invoke」カウンターが1点貯まり、これが8になると、自動的に悪魔が召喚され、敵を攻撃してくれる。
このカウンター自体は後述する「MOD」や、カードによって貯める事もできるため、デッキ構築によってはほぼ毎ターン悪魔を召喚する事も可能となっている。
基本的には悪魔の召喚をメインとしたデッキ構築となるが、自身のHPを減らし、敵に大ダメージを与えるタイプのカードや、自身のHPを回復するカードも豊富であるため、色々と遊べる楽器だ。
欠点としては、悪魔の攻撃が自動かつ敵単体を攻撃するモノとなっているので、どちらかと言えばボス向きなのだが、この楽器自体は後半で入手できるため、その時点ではボスの攻撃力が高めで、少々扱いに困ってしまう事だ。
以上が本作における各楽器の特徴とデッキ構築の方向性となる。
各楽器のカードは、戦闘や探索を通して入手できる通貨と素材を消費する事で強化することもできる。
本作では自キャラのレベルの概念がないため、カードの強化を行う事が重要となる。
これを怠っていると、攻撃力不足になる場合もあるので注意して欲しい。
これらの楽器の他にも、楽器に装備する事で効果を発揮する「MOD」という装備品が存在し、探索、店での購入、敵を撃破する事で入手できる。
こちらは「戦闘の最初に自身にシールドを付与」「敵の数に応じてInvokeカウンターを追加」等と、デッキ構築に影響を与えるものが多いので、自身のプレイスタイルにあわせて装備を厳選すると良いだろう。
そして、最後に、最も強力な装備品である「Pedal」というモノが存在する。「Pedal」はボスを撃破したり、イベントをこなす事で入手できる非常に強力な装備品だ。
こちらは最大で3つまで装備することができ、「HPの最大値上昇」「ターンの開始時に必殺技ゲージ上昇」「ターンの最初にシールドが10点以下にならなくなる」等、こちらもビルドにあわせて調整すると良いだろう。
ちなみに、「Pedal」は強力だからなのか、装備画面で未入手のモノの確認と入手場所やイベント名が表示される。
訪れた事のある重要地点にはいつでもファストトラベルが可能であるため、取り逃してもすぐに探しに行ける点もありがたい。
そのため、こちらの「Pedal」を入手する為だけでなく、探索を後回しにした場所にはいつでも行けるし、通貨が貯まった時に買い物を行うのも容易だ。
このように様々な楽器、MOD、Pedalの組み合わせてデッキ構築を行って遊ぶことができるので、デッキ構築型のターン制RPG作品が好きな方は楽しめるはずだ。
デッキ構築周りで気になった点をあえて挙げるならば、残念ながら、異なる楽器のカードを混ぜてデッキを組む事ができないことだ。
ここら辺はインディー作品でもあるため、内容的に難しい部分でもあるが、混ぜることができれば、さらにビルド構成の種類が豊富になっていただけに、残念だ。
戦闘システム
◆ シンボルエンカウント式になっており、フィールドを徘徊している敵に触れる事で戦闘が開始される。
戦闘開始時にデッキからカードを6枚引き、その中から1ターンに最大3枚まで使用して敵を攻撃、シールドの生成、バフ/デバフを掛けたりしながら敵の撃破を目指していく。
使用したカードと同等の数が次のターンに補充される仕組みになっており、16枚からなるデッキではあるが、使用済みのカードはローテンションで補充されるため、デッキ切れが発生する事はない。
敵を攻撃時、あるいは敵がこちらを攻撃する際にはQTEが発生し、これを成功させる事で追加のダメージが発生したり、敵のダメージをブロックできる。
こちらのQTEは成功判定を緩和したり、すべて自動的に成功扱いにするといった項目がオプション内にあるので、QTEが苦手な方、あるいは純粋にターン制の戦闘やデッキ構築周りをメインで遊びたい方でも心配をする必要は無い。
本作のシールドは、直近のローグライクなデッキ構築型作品と同様の仕組みになっており、HPの代わりに敵の攻撃を防いでくれる一時的なモノとなっている。
ターンの開始時にリセットされるので、注意が必要だが、使用しているMODやペダルによってはこれをある程度調整する事が可能である。
また、前述した楽器ごとの必殺技に関してだが、こちらは、敵に通常の攻撃をヒットさせる事で「Crescendo」というカウンターが溜まっていき、これが50になった段階で使用が可能だ。
必殺技は使用してもターンが経過しないので、計画的に使用していくと良いだろう。
こちらのカウンターも、特定のカードで上昇させたり、攻撃回数の多いカードを複数枚デッキに入れる、MODやペダルによる補助で数ターンに一度使用するようなビルドも組めたりする。
これらの要素の他に、各種ポーションを使用してHPの回復やシールドの生成も可能だ。
ポーションも必殺技と同様に、使用してもターンは経過しない親切設計となっている。
これらの要素を上手く活用して戦闘を行っていくわけだが、前述したデッキ構築周りの自由度もあり、プレイヤー次第で様々な方法で攻略を進めることができ、特にボス戦は特定のデッキ構築/戦い方を変えるだけで攻略が簡単になったりと、戦略的な戦闘を楽しめる。
戦闘周り、正確にはそちらに関連した要素で欠点を挙げるならば、前述したように、本作ではレベルの概念がないため、MODやペダル以外では、カードを強化して強くなっていくのだが、比較的早い段階でそちらも完了する。
バランス的には、攻撃力を極端に上昇させる事ができないため、敵のHPもそれに合わせて調整されているので、攻略周りでの心配はいらない。
だが、どちらにしろ、RPG的な成長要素は少なめであるため、そちらを求めるプレイヤーには少し残念な事になっている。
----------------------【良い点】----------------------
+ 音楽関連のネタが盛り沢山のユーモラスな物語。
+ シンプルにまとまったデッキ構築要素。
+ プレイの補助やオプションの充実。
----------------------【悪い点】----------------------
- 別楽器のカードを組み合わせたデッキ構築が不可。
- リプレイ性の低さと一部のバグ。
- RPG的な成長要素の少なさ。
-----------------------【総評】----------------------
音楽とRPGをユニークに融合させた本作は、ロックやメタルをはじめとした音楽文化へのオマージュが詰まった世界観、楽器ごとに個性のあるデッキ構築、そしてテンポよく楽しめるQTEベースの戦闘など、インディー作品ならではの独創性と遊びごたえを兼ね備えた良作となっている。
とくに音楽ネタにピンとくる方や、戦略的なデッキ構築作品が好きな方にとっては、細部までこだわりの詰まった本作は、きっと刺さるはずだ。
やや成長要素やリプレイ性に物足りなさはあるものの、それを補って余りある魅力と完成度を持った作品であり、音楽好きにもゲーマーにもぜひおすすめしたい一本となっている。
プレイ動画をアップしているので、本作が気になった方はこちらを参考までにどうぞ。https://www.youtube.com/watch?v=tBjk-5Qjq3s
他にもアクションやメトロイドヴァニア系作品をSteamキュレータープラットフォーマーズで、ローグライク作品をローグライクゲーマーズで紹介しています。
良かったら御覧ください。
2025/7/2716人が参考になった
実況・プレイ動画(YouTube)
配信・アーカイブ(Twitch)
¥1,700
最安値 ¥1,360(20% OFF)