2026年3月18日
Abandoned Stories: Inherited Silence
アクションアドベンチャーシングルプレイヤー

A new home. A new family. A nightmare waiting inside. Adopted into a new family, Maria soon realizes she was never meant to feel safe there.
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プレイ時間 1時間
おすすめ
「車椅子の少女を待っていたのは、血塗られた『偽りの母』―映画的演出が光る、珠玉のサイコスリラー」
ストーリー
主人公のマリアは、車椅子での生活を送る身障者の少女。
彼女はアシュラー家という心優しい夫婦に養子として引き取られることになり、エレベーター完備の邸宅へと向かう。
しかし、温かい手紙をくれていた「新しい家族」の姿はそこにはなかった。
マリアを出迎えたのは、邸宅を乗っ取り、養母になりすました見知らぬ狂人だったのだ。
概要
身障者の少女が、養子として迎えられた邸宅でとんでもない悲劇に見舞われるサバイバルホラー。
監禁された洋館にて謎を解きながら脱出を図るという内容で、機動力に制限のある車椅子という設定が、逃げ場のない洋館での恐怖を極限まで引き上げている。
なお、身障者が身体的・精神的に虐待される過激な描写が含まれているため、そういったテーマが苦手な方はプレイに注意が必要だ。
感想
名作スリラーへの愛と、光る映画的センス。
開始数分でいきなり判明するのでネタバレしてしまうが、本作は「車椅子の少女が、養母に成りすました狂った老婆からサバイバルする」という内容だ。
ゲーム内で見つかる数々の手記(精神病院の指名手配書や、口を縫い付けられた『本当の養母』の凄惨な日記、そしてカルトの狂った教義)が、この老婆の異常性をさらに生々しく裏付けていく。
「車椅子の少女と異常な母親」という構図は映画『RUN/ラン(2020)』を彷彿とさせるし、「優しそうな老人が実は…」という展開は『ヴィジット(2015年)』、そして「異常者の邸宅に監禁される」というシチュエーションは往年の名作『ミザリー(1995年)』など、本作が数多のサイコスリラー映画から強い影響を受けていることがひしひしと伝わってくる。
何より素晴らしいのが作風そのものだ。
チルトアップや俯瞰撮影などを多用したカメラワークや効果的なカットシーンなど、非常に映画的な演出が随所に見られる。また、静と動のギャップを効果的に用いた演出が光っており、特にラストシーンはダリオ・アルジェント監督のホラー作品を思わせるような不気味な「静謐さ」に満ちていた。
今後が非常に楽しみなレーベルであり、価格帯以上の楽しさと恐怖は間違いなく保証できる佳作だ。
プレイヤーが遭遇する脅威(ネタバレ)
アイリーン(文字通りの毒親)
主人公を養子として優しく迎え入れたのも束の間、異常な正体をむき出しにする狂人。その正体は精神病院から脱走した異常者であり、「主(マスター)」と呼ばれる神を崇拝している。養子の受け入れ先だったアシュラー家を占拠し、生贄として主人公を迎え入れようとしていた。
老婆のような見た目に反して異常なまでに身体能力が高く、銃撃を含むあらゆる攻撃への耐久性を持ち、あろうことか銃器やチェーンソーまで自由自在に操作して追いかけてくる。本当に恐ろしいおばあちゃんである。
評価
【GOOD】
・チルトアップや俯瞰を交えた映画的なカメラワークと、静寂を生かした極上のホラー演出。
・数々の名作サイコスリラー映画へのリスペクトを感じる、絶望的でスリリングなシナリオ。
・邸宅に残された手記やメモ(『本当の養母』の絶望や狂信者の教義)から読み解く、底知れぬ背景設定の作り込み。
【BAD】
・人を選ぶショッキングなテーマ。 身障者の少女に対する虐待・暴力描写が直接的であるため、精神的な嫌悪感を抱きやすい。
・機動力のもどかしさ。 車椅子という設定上、移動やパズル(謎解き)において意図的な不便さを強いられるため、アクションのテンポはやや独特。
2026/3/192人が参考になった
対応言語・スペック
日本語非対応