Derail Valley

Steamレビュー
97%
圧倒的に好評 · 8,857件
Metacritic
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Steamレビュー
全期間
97%
圧倒的に好評
8,857件
直近30日
98%
|
プレイ時間 148時間
おすすめ
※筆者は鉄ヲタを名乗れるほどの知識は無いため、万が一誤りがあったら御容赦願います。
※Build99(2024/11/21公開)時点でのレビューです。
○このゲームをおすすめしたい人
・海外鉄道好き(特に貨物)な人
・お仕事シム好きな人
×このゲームをおすすめしない人
・単調なおつかいが苦痛な人
・鉄道経営シムを求めている人
■このゲームの概要
このゲームは架空の土地の鉄道を扱った運転シミュレーションゲームです(ただしデベロッパーのAltfutureはセルビアの企業であり、登場する機関車は旧ユーゴ鉄道の車両をモチーフにしているようです)。
256㎢のオープンワールドで、美しい谷、峻厳な山々、静寂を湛えた湖の間を縫うように、そして各種産業を繋ぐように敷かれたやたらと線形が悪く勾配もきつい分岐器だらけの鉄道が、このゲームの主役。
プレイヤーは各産業に設置された駅で業務を選び、運転士として入換や貨物輸送、空車回送を行い、報酬を稼ぎます。その報酬で燃料代や修理費を支払い、ライセンスを購入し、新しい機関車に乗ってより稼ぎの良い仕事を請ける。
基本的にはその繰り返しです。
レビューなどで鉄道版ETSといわれることがありますが、大体そのとおりだと思います。ただ、ETS2のように従業員を雇用して利益を出すという経営要素はありません。
■このゲームの魅力
リアリティを持って(ゲーム性を損なわない程度に)再現された鉄道の各種要素が魅力です。
(難易度はいくつかプリセットが用意されているので調整できます。プリセット自体の編集はすべてのライセンスを取得後に可能になります)
蒸気機関車はまず火を入れて蒸気を溜めるところから始まり、ディーゼル機関車も電気式、機械式、液体式それぞれの特徴があります。
重量級の編成を牽いて急勾配を登るときは、砂を撒かねば空転して立ち往生しかねず、下るときはブレーキの過熱に注意しなければ、速度を抑えられず暴走します。速度超過は脱線を招くし、もしそのタンク貨車に危険物を積載していたら…。
また、鉄道シミュレーションとして他に類を見ない自由度も売りです。機関車は各駅に留置されている車両を(対応するライセンスがあれば)どれでも使えるし、ルート選択も自由。急峻でも最短のルートを選ぶか、迂回しても比較的平坦なルートを選ぶか。強力な機関車で牽引するか、小型機で重連を組むか、はたまたプッシュプル編成を組むか。
目的地は一つでも、そこに至る方法はプレイヤー次第です。
■このゲームのネガティブなところ
お仕事シムの宿命ですが、単調さは否めません。景色はきれいだし、機関車によって操作が異なるし、貨物の種類もたくさん(魚とか…フライング・キッパー?)ありますが、結局のところお金を稼ぐための仕事は、大別すれば入換と本線運転の2種類です。
その上ワンオペなので、本線を走行中でもその都度リモコンで分岐器を操作しなければなりません(最新のB99アップデートで指令員ライセンスが追加されました。これを購入すればすべての分岐器が遠隔で操作できるようになるので、出発前に全て開通させておけば本線走行がかなりスムーズになります)。
また、上記のとおり鉄道の各種要素の再現が魅力ですが、未実装のものも多くあります。
ハンプヤード、信号システム、時刻表、旅客業務、電化、街の生活感…。
ひとまずぱっと思いついたものを挙げてみました。
荷役はレバーひとつで妖精さんがしてくれるし、旅客ホームや客車はあっても、街には人っ子ひとりいない。店もセルフ。
とはいえ、これらについては明るい兆しもあります。
■このゲームの将来性
このゲームは2019年にリリースされて以来、アーリーアクセスはすでに5年以上に及びます。そしてその当初と比べて着実に、そして飛躍的に内容は改善され、充実しています。
(2020年・危険物輸送を追加、2023年・昼夜サイクルや天候概念追加、2024年・機関車のカスタム要素追加 等々)
デベロッパーが公表している"Future Plans"には、以下のようにマイルストーンが示されています。
・2025+ WIP…Foundation Part4(保線、電化、複線等)
・2025+ WIP…有料DLC(アメリカ風マップと車両)
・2026+ TODO…AI列車(信号システム含む)
・2027+ TODO…旅客(Timetable-basedとあるので時刻表も?)
・2027+ TODO…エクストラ(道路交通、野生生物、ハードコアモード等)
詳細は実際のページで御確認いただくとして、細かい要素を含むとかなりの量です。前述した未実装の要素も多く含んでいて、時間はかかりますが、今後への期待が膨らみます。
ただしデベロッパー自身が述べているとおり、これらは全て変更される可能性があることを念頭に置いておきましょう。
■まとめ
このジャンルにありがちな単調さは否めません。
開発規模の小ささ(フルタイムでないメンバー含めて総勢11人らしい)もあって、今後のアップデートについても気長な付き合いが求められます。
ですが、同ジャンルの他のゲームにはない独特の面白さが間違いなくあるので、貨物列車が好きという方には是非おすすめしたいし、将来的には、旅客列車が好きという方にもおすすめできるよう期待したいところです。
ちなみにこれまでセールは1度もしたことがないようなので、欲しいと思ったら買いましょう。
(23/6/8 特別セールを実施。ただし開発としては今後セールの予定なしとのこと。)
2024/12/836人が参考になった
プレイ時間 1397時間
おすすめ
良い点
蒸気機関車の程よいリアリティ
操作できる主な装置は加減弁・逆転器・注水器・ブロワー・ダンパー・ドレン弁・砂撒き・単弁・自弁(非セルフラップ)といったところです。ガチガチのシミュレーターに比べれば操作できる装置は少ないですが、ゲームとしてはかなり多い方です。ワンオペである点も含めて、ちゃんとプレイしようとすると結構大変です。
明示的ではありませんが吸入酸素量と火室の石炭量による燃焼効率がシミュレートされており、より適切な火室石炭量・ダンパー開度・ドラフトやブロワーの組み合わせにより排煙は黒から白へ変化します。ドラフトによる火室圧力変動が大きい場合には煙突から火の粉が排出されます。
前方の勾配の程度や所望の速度に応じて蒸気圧や水位の管理が必要であり、ある程度戦略的に釜を管理する必要があります。なお空焚きをすれば爆発します。
登坂するために蒸気が必要なのは言うまでもありませんが、同時に蒸気のもととなる水も必要です。注水を行えば容赦なく蒸気ダメ圧力が下がるため、事前に高圧高水位とし、登坂中は注水を行わないのが最も容易な解決策です。
一方でサミットを超えて坂を下り始めると絶気となるためドラフトによる排気を稼げず、ブロワーの効果もたかが知れているため蒸気を作るのが困難であり、注水の効果もあって蒸気ダメ圧が極端に下がりがちです。登り、下り、登りといった線形に対応するには相応の工夫が必要になるでしょう。
そこで燃焼効率のみを気にするのではなく、熱生産量と蒸気発生率を念頭に置き、低水位を維持しつつ登坂中も注水を続けるという解決策も考えられます。この辺を考えながらプレイするのが楽しいゲームになっています。
遊びやすくするためのアシスト機能として、コールドスタートのタイムブースト機能がデフォルトでONになっていますが、設定により蒸気圧が上がるのにかかる時間を現実的にすることもできます(水の温度を上げるところから始める事になるので、かなり時間がかかります)。
また非現実的なほど強力なコンプレッサーの能力をよりリアル寄りに弱くする事もできます。こうすることでブレーキ操作をより慎重にする必要が出てきます(コンプレッサーの動作に消費される蒸気量も増えます)。
逆に設定難度を極端に下げ、水や石炭の消費量を減らすこともできます。
シミュレーターはごっこ遊びですので、自分が楽しいと思える難度を作れる点が大事です。
MAPは運転の工夫が必要な線刑がデザインされており、助走をすればなんとかなる登坂や、小さな機関車でも十分クリア可能なほぼ下り勾配のみのオーダー、つい速度を出したくなるが先に急カーブが待ち構えている場所などがあります。
物理シミュレーションベースのゲームとしての性質が生かされた、しっかりしたレベルデザインと言えます。
環境音や走行音もとても良く、更にゲーム内のラジカセでネットラジオをかけながらプレイることもできます。
脱線や爆発のあるこのゲームですが、ある程度ちゃんと壊れながらも、生々しくなり過ぎない程度の破壊表現となっている点が好みです(蒸気機関車全盛の1900年前後は鉄道による死者の多い時代もであり、それをふりかえる切っ掛けにはなるでしょう)。
セルビア特有の鉄道施設や機関車ラインナップ、歴史的車両に関連性のある塗装が登場する一方で、あくまで架空の土地の架空の鉄道という形になっており、現実に過度に縛られない立ち位置になっています。
2024年末に新規実装された機関車カスタマイズ機能(ガジェットやデコレーション)もGOOD。
MODコミュニティも盛んで、ある程度のカスタマイズが許容されています。公式側がMODの機能を取り込んだという例もあります。
悪い点
マルチプレイ非対応 シングルプレイ用にデザインされており、この点が解決される事はありえないでしょう。
プレイヤーを褒めてくれない ミッション完了してもお金が貰えるだけです。明るい効果音が出て100枚集めると1UPしたり、綺麗なお姉ちゃんが称えてくれたり、イケボがプレイヤーを英雄機関士として語ってくれたりといった演出は何もありません。そればかりか不細工な機械が警告音を鳴り響かせ「さっさと金を取って去れ」とばかりに急かしてきます。この点は達成感が無いどころか、不愉快ですらあります。
踏切や橋で警笛を鳴らしてもタイムが増えませんし、標識ぴったりに停車させても「エクセレーン!」と褒めてくれません。走行距離や達成タスク数による実績もありません。ゲー無です。
オープンワールド型のゲームであり、自分でタスクを構築するので、その過程で物理的にクリア不能なタスクとなる可能性があります。システム側でその点を警告してくれません。そもそもこのゲームで起こる悪い事の大半はプレイヤーのプレイが悪いためなのですが、それを理解し解決するにはプレイヤーがこのゲームや物理をある程度深く理解する必要があります。ゲームシステム側はその辺を殆どフォローしてくれません。
総評
決して100点満点のゲームでも、100点満点のシミュレーターでもありません。
しかし私が触った鉄道運転ゲームの中ではチャレンジ欲の喚起と制御欲の充足が実現された傑作です。
語ろうと思えば5時間は語れますが、この辺にしておこうと思います。
2025/2/1711人が参考になった
プレイ時間 444時間
おすすめ
世界一面白い鉄道ゲームかもしれないいや全てのゲームで一番かも?
2024/10/47人が参考になった
プレイ時間 99時間
おすすめ
コーヒーを入れながら、今日の仕事を吟味する。
丘の上の駅まで木材を配送、報酬も悪くない。これが良さそうだ。
重量は…今駅にある機関車で対応できそうだ。
天気は…昼過ぎに雨予報か。
なら、最短経路の路線だと、途中、斜度がキツくて難儀しそうだ。
多少遠回りだがこちらの路線を使用する方が無難そう。多少燃料費はかかるが、こちらから配送しよう。
仕事を受注し、出発の準備をする。
機関車に乗り込み、ラジカセでお気に入りの曲をかけて、コーヒーをすする。
そして、今日もひた走る。
得られるもの
- 細かなシミュレートから生まれる機関車を操る楽しみ、ごっこ遊び
- 経験を培いながら、仕事を全うできた時の達成感
- ほろ苦い失敗の数々
- 脱線、時々、大爆発
2025/1/65人が参考になった
実況・プレイ動画(YouTube)
配信・アーカイブ(Twitch)
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